ホイルの締め付けトルクと車載タイヤレンチの長さ
2013年 04月 11日

写真のレンチはトヨタ車に積載されているタイヤレンチです。
一般のドライバーがトルクレンチをもってないと思うので
タイヤレンチの長さにはそれなりの意味があるのでは
と思い検証してみました。
握る位置を考えると、ナットの中心から
約20センチの長さのポイントに力がかかることがわかります。
道路運送車両法では、乗る人の体重はすべて55kgとして
設計されています。
0.2m(20cm)の位置に全体重をかけたと仮定して計算すると
55Kg × 0.2 m = 11Kgf.m
トルクの単位はN.mなので
N.mに単位を合わせると
11 × 9.806652 = 107.9 N.m
となります。
一般的なトヨタ車の締め付けトルクの基準値は
103 N.m
このことから、車載タイヤレンチの長さには
意味があることがわかります。
ちなみに、軽自動車の車載タイヤレンチは
普通車に比べちょっと短くなっています。
これは、一般的な軽自動車の締め付けトルクは
90 N.mであり
55Kgの力をかけてそのくらいのトルクがかかる
長さになっているのです。
ちなみに、同じトヨタ車でも
6穴のハイエースの締め付けトルクは
100N.m
86の締め付けトルクは
120N.mとなっています。
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