エコカー補助金の延長について
2012年 08月 04日
税制改正要望聴取会のなかで、いろいろな団体から
意見を聞きました。
日本自動車販売協会連合会の神谷昭男法規・税制委員長は
補助金を延長するよりも、取得税、消費税の2重税制等の廃止のほうが先である。
日本中古自動車販売協会連合会の木谷忠本部担当理事は
補助金を多投されると中古車の割安感がなくなり、販売に影響があるので
これ以上の補助金はやめるべきである。
メーカー団体であり、業界最大の影響力を持つ日本自動車工業会は
意見を言うのを避けました。
というのは、メーカーによって意見がバラバラだからです。
8月2日、スズキの副社長は「エコカー補助金の延長は求めない」と発表しました。
理由は、
エコカー補助金を行うと、
生産と販売の山谷が大きくなり、企業経営にとって好ましくないことをあげました。
液晶テレビなどは補助金切れの反動によって、大きく需要が落ち込み、
これ以上電機メーカーのような状況を作るべきでない。
というものに対して
一方、日産自動車は8月1日 新型セレナの発表会において
日産の副社長は
「私どもとしては、(補助金の終了で)需要が急に落ちないようにするために、
延長して頂けると非常にありがたいと考えている」としています。
業界を上げて延長を求めていくのかとの質問に対しては
「業界の意見の足並みを揃えないといけないので何とも言えないが」としながらも、
「基本的には、あるとありがたいというのが業界としての意見だと思う」と指摘した。
それぞれ、いろいろな立場がありますが
私も、エコカー補助金を延長するのは
いったん止めて、それよりも消費税と取得税を
2重にとられる矛盾を解決するのが先だと思うし
これ以上続けると、電機業界の二の舞になる可能性も
ないとは言えません。
日産さんよりはスズキさんのほうが
よほど、まともな意見を言っているような気がします。
皆さんは、どう思うのでしょうか?
あーでも、これを延長したら、選挙でちょっと有利になるかも
と、思うどこかの党が延長しようとするのかも知れません。
オリンピック以外の、こういった情報にも
耳を傾けていきたいと思います。