単純だけど実はすごい「エコクール」
2013年 05月 14日
この2、3日で急激にあつくなってきて
もうエアコンを使っている人もいるのでは
と思うような天候になってきました。
昨年発売されたワゴンRに搭載されてから
アルト、スペーシア等に順次搭載された
「エコクール」。
あらためて、暑くなる前にどれだけすごいのか
ちょっとまとめてみます。
最近の低燃費車では、信号待ちで停車するときに
自動的にエンジンが停止する「アイドリングストップ」機構がついています。
アイドリングストップは、燃費向上には
効果的ですが
エンジンが停止すると自動的にエアコンも停止するため
暑い時にはすぐに室温が上がりオートエアコンで室温を設定している
場合には、室温上昇のせいでエンジンが自動的に始動したり
または、運転手さんが暑さに耐え兼ねてアイドリングストップを
やめてエンジンをかけたりします。
エアコンを使うためにエンジンをかけるというムダをなんとか
低コストでなくせないか?
それを解決するために開発されたのが「エコクール」です。
エコクールはエアコンの配管に蓄冷剤を挟み込んだ
一体構造になっていて
走行時にはエアコンで蓄冷剤を冷やして凍らせ
エンジン停止時には蓄冷剤によって冷やされた空気が出るので
冷たい風がでます。
だから、暑くなる夏場の実燃費において
例えばダイハツのムーブが29km/lで
スズキのワゴンRが28.8km/lとちょっとカタログ上の燃費が
悪いように見えても
オートエアコンの設定温度をひくくしたりや
暑くてエンジンを始動した場合には
エンジンを指導する必要のないエコクール搭載のワゴンRのほうが
夏場は燃費が良さそうだということは
容易に想像できます。
国の燃費基準の「JC08」モードでは
エアコンは使用せずに燃費を測定するので
まったくカタログには反映されない技術なのですが
涼しさと燃費の両方を
重視するお客様には「エコクール」搭載車をおすすめします。